箱庭遊び

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坂田銀時を掘り下げる

一日に30分くらいで一記事書くのを続けていきたいなと今のところは思っている。
もう書くのやだ、ってなると全部放り出してキーボードに一切触らない日というのも出てくるのだけど、
そういう日をなるべく作らないようにしようと思って。
いや、もしかするとそういう日があるからこそ書けているのかもしれないけど。




というわけで今日は坂田銀時の話をします。

長いよ!




前回ブログを書いた後、万事屋の住所ってどこにあるんだろう、かぶき町ということ以外住所あったっけ、と検索したら、この日本に万事屋と名の付く店がわりとそこそこの数あることを知った。
万事屋銀さんなんていう名前の便利屋まである。おいおいまさか社長の名前は?と見に行ったら別に銀の字もついていなかったのだけど、きっちり三人の名前が代表のところにあった。


現代では便利屋=探偵みたいな図式が出来上がっている。
違いがあるとすれば、探偵は浮気不倫調査が多くて、便利屋は水漏れ修理とかエアコン取り付けとかそういうのが多いというところか。
どちらにせよ飼い猫の捜索はやっていそう。以上のことはネットで得た知識を元にした私の勝手な想像なのでまったく違っている可能性もあります。

で、何が言いたいかというと、銀魂の話の中で万事屋が探偵の真似事をしたことも何回かあって、人捜しとかそういう。
そういう時じゃなくても、時折坂田がやたら頭脳派な部分を見せる時があってだね。
時折っていうか実は毎度毎度頭の良さを見せつけているのだけど、
ギャグだったり戦闘だったりその他の要因であまりそれが前面に出て来ない。

ただ、これは推しに対する勝手な妄想ではなく、
彼は白夜叉時代に「単独で奇襲隠密作戦が十八番だった」という設定があるので、
単独で奇襲をかけられるというのは戦闘能力の高さも必要だけどそれ以上に頭がよくないと出来ないことであるわけで、
つまり坂田銀時という男は寝ぼけた顔で鼻くそほじっているのがデフォだが、
実に頭の切れる男であるということだ。

ほら、だって、銀さんの好物って糖分じゃん。
頭良い人の好物が甘い物ってもうスタンダード過ぎるスタンダードじゃん。
Lにしろ、宗谷冬司にしろ。


少し話は逸れるけど、
銀魂の登場人物って基本的にそんなに奇抜な髪色をしていない。少なくとも地球の日本で生まれたらしき人たちは。
濃い紫(お通ちゃんとか高杉)とか緑(万斉)とかはあれは黒髪の表現の範疇だと思われる。
神楽ちゃんは夜兎だし。
あと奇抜なのっていったらさっちゃんの薄紫があるのだけど、あれだけ謎。
(さっちゃんの髪についてはどこかで作者が何か勝手に決められたとかなんとか書いていた気もするのだけどソースが見当たらない)

で、坂田の白髪というか銀髪は、
作中何度も白髪頭の、銀髪の、って強調されてるくらいだからあの世界でも珍しいのだと分かる。

そういう髪色とか戦闘力とかからさんざんもう言われ尽くしてると思うけど、
坂田銀時天人説。
これは最終回の向こう側で明らかになるのだろうか。

夜兎に匹敵しそうなほど尋常じゃない回復力とか戦闘力とか、
まあそれを言ったらヅラとかもそうなんだけど、根拠とするには充分過ぎる程色々ある。

ただ、あれだけ地球の日本に根ざしててラストサムライを地でいっててルーツが違った、はない気もするので、
あってもせいぜい天人とのハーフくらいだとは思う。

その上、じゃあ坂田銀時が天人とのハーフだからって今さらそれがどうしたというのだ、という感もあるので、
結局のところ彼の出生は明らかにならないまま終わるのかもしれないな、とも思う。

坂田がアルタナになんらかの影響を受けていて、
だからこそ坂田だけに虚を撃つことが出来る、とかもありそうだけど
(そのためにわざわざ戦場から拾って帰って松陽が育てた)
ただ、そういうのなにもなしに、
坂田銀時が強いのは侍だからである」で押し通す可能性も大。

というかあの世界において、
侍というのは職業を超えて一種の種族として描かれているので、強いのは侍だからだよ!で済ませる可能性の方が高い。

でもちょっと強すぎるよね。
正確に言うと攘夷4全員じゃなくて、坂本を抜く3人がやたら人間離れしてる。
化け物に教わってたから化け物じみたっていう理屈もまぁ分かるのだけど、
松陽が来たる日のために3人になんらかの仕掛けをしてたとしてもおかしくはないかなぁと思う。
じゃあ松下村塾にいたはずの他の子たちどうなったのよっていうのもあるけど。


カップリング的に言うと新銀新とか銀神とかが好きで、
まぁカップリングについては後であれこれ書き散らかすので先に坂田と万事屋の話をします。


家族としての万事屋ももちろん好きだけど、
家族愛もありながら肉体関係もある爛れた万事屋も大好きで。


坂田と神楽ちゃんに関しては、年齢のこともあって親子とか兄妹のように描かれがちだけど、
だがしかし原作でもちょこちょこ男女の関係への発展を匂わせる発言が出てくるんだから見逃せないよね。

星海坊主パパの嫁にやった云々とか、
「今のはお嬢さんをくださいってことか」
「とっくにそのつもりかと思った」
っていう神威との会話もそうだし、
完結編劇場版での五年後神楽ちゃんに対しての
「今までだってギリギリだったのに男女が一つ屋根の下でっていうのは」
という坂田自身の発言も然り。

二年後になってからはそれがもうすごく顕著。
まぁそれと同じくらい、坂田銀時は神楽にとって地球での兄貴っていう描写もされてるんだけど。

そして神楽ちゃんに関しては沖田くんも同じくらいフラグを立てている。
ジョークではあるけど俺が嫁にもらってやるよ発言にはびっくらこいた。
沖神の民の皆さんはあの回でぶっ飛んだだろうなぁ。
ちなみに沖神も好きです。
でも沖神を考えようとすると、「じゃあ坂田どうすんの」って、父親役を任された坂田の寂しそうな背中が浮かんでどうしようもなく切なくなるので、
多分沖神を自分で書くことは出来ないけど。でも読むのは大好き。


坂田に関しては、あの出生であの生き方しててまともな恋愛が出来るわけがないと思っているので、
それは新八の言う爛れている云々というレベルの話ではなく、
つまり坂田銀時は恋愛関係において歪んだ、
あるいは相手に依存した健全でない関係しか築けないのではないかなぁという偏見というかそうだととても滾るなという腐女子の願望の話。


猫化した話の時、お登勢が坂田について、
「自分では何も持たない、誰も寄せ付けない、ずっと一匹だった」
「失う怖さを知ってしまったせいからなのか、それとも同じ思いを人にさせたくなかったのか、もしかしたらてめーに罰を与えていたのかも」
と語っていた。

この時点で松陽先生についてどれだけ描かれてたかはちょっと忘れたけど、
まぁ結局のところ、坂田銀時には師であり父親同然であった存在を、友と天秤にかけた上で自分自身の意思で殺めたというだいぶしんどいバックグラウンドがある。
この時友を優先したのは、それが師の望みだったからに他ならないんだけど、
その後彼はその咎を背負って、自分自身をないがしろにする生き方を始めることになる。

池田朝右衛門の話で分かる通り、
坂田はあの時見知らぬ少女のために自分の命を投げ出すつもりでいた。
師であり父である存在を自ら手にかけた自分の命にどの程度の価値があるのか。
せめて、その命一つで誰かを救えるならば救って死のうと、そこを死に場所にするつもりでいたのは明白だ。
結果的にそこで坂田は死なずまたしても生き延びてしまい、寺田辰五郎の墓にたどり着く。

次に坂田が自分の命を差し出す理由として選んだのはお登勢だ。まんじゅうをもらったから代わりに助けてやる、
なんていうのは都合良く言っているだけで、
あの時、少女のために死ねなかった代わりにお登勢を選んだだけに過ぎない。と私は解釈している。

結局、坂田は誰かのために死ぬことで松陽を切ったという罪から逃れたかったのだろうなと思う。
生きている限り逃げることなんて出来ず、
また彼は侍道を叩き込まれて育っているのでその選択肢はそもそも存在しない。
誰かの命を奪った代償は自分の命を差し出すこと、しかなかったんだろう。


万事屋に神楽と新八が来た当初、
坂田が依頼人に対してあまりにも誠実過ぎるのもその傾向の現れだと思っている。
依頼されればなんでもこなす、依頼人のためなら命をかける。


そこまで死にたがっていた坂田が何故切腹を選ばなかったのか。

彼が作中切腹という手段を選んだことは2回ある。

1回目は、金魂編で金時の催眠波を自分一人で受けるため、金時と共に自らの腹を貫いた。
2回目は、劇場版完結編で、自分自身が世界を滅ぼす原因となった時、人知れず腹を割いて死のうとした。

他人を助けるために自分の命が必要なら差し出してしまうのが坂田だ。
それは言い替えれば、代わりに誰かの命が助かることがない限り、差し出すことはしない、というより出来ないということかもしれない。

多分それは、彼が松陽によって教え込まれた侍道の教えにある概念なのだと思う。命は等価である。
松陽を切った時、彼は自分の命と天秤にかけたのではなく、
桂・高杉二人の命と松陽の命を秤にかけた。
あの時、坂田本人の命はその勘定に含まれていなかった。
だからこそ、自分の命と誰かの命を秤にかけた上で自分が死ぬという方法をとろうとしていたのだと思う。


松陽の教えという呪いに縛られている坂田は、
侍としての尊厳ある死しか選べない。
だから彼は、自分の命と引き換えに死なせてくれる護るべき存在を求めていた。
というのが私の見解です。


まぁそんな死にたがり坂田が変化したのは紛れもなく、
神楽と新八のおかげだ。

金魂編や完結編以外にも、坂田はしょっちゅう自分一人が消えようとしたりどこかへ行こうとしたり命を差し出そうとしたりする。
おまえはなんなんだ面倒くさいヒロインなのかと言いたくなるレベル。
いや、男前なのがヒーローだと定義するなら間違いなく神楽ちゃんの方が男前なので、
そういう意味でこの漫画のヒーローは志村新八と神楽の二人であって坂田銀時はヒロインだと思っている私は。

逃げる坂田と追う新八神楽、もしくは引き留める二人、
という図は何度も見てきた。
二年後になって一旦終わった現在なんてまさにその状態のまま終わっている。


とここまで書いて、
子安さんがゲストだった回の銀魂放送局を聞いていたら、杉田さんがすげえこと言ってた。

「(銀時は)自分は過去に目を背けてるし未来はないと思ってる人だから」

あっ……いや、まぁそうだろうとは思ってたけど、
中の人もそのつもりで演じてたんだね……?

銀魂の主人公って坂田じゃなくて実は新八で、
ドラえもんで言うところののび太が新八に当たる、新八の成長物語、って話から派生して言ってたんだけど。

未来に向かって進んでる新八と違って、
銀時は自分に未来なんてないと思ってるし過去からも目を背けて生きてると。
それが新八たちに影響されて変わってきている、ってまぁその通りですよね。


銀魂というのは、アラサーの坂田銀時が10代の少年少女のおかげで生きる希望を取り戻すお話です。


当時のジャンプ主人公にこれを持ってくるのはなかなかすごいことだったのでは。

個人的にね、ジョジョはウルジャン移籍してすーげー対象年齢上がって大人のためのお色気シーンとかも平気でぶっこんでくるようになったので、
GIGA移籍した銀魂にも若干期待してるよ。
まぁ最終回の向こう側でいきなり作風変えることはしないだろうけど。
でも、いいんだよ。坂田がデリヘル連れ込んだホテルで目を覚ますシーンから始めてくれてもいいんだよ。
近いことはこれまで散々やってきたから大丈夫だよ。

ところで最初に30分くらいで一つの記事をと言ったな。あれは嘘だ。