箱庭遊び

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猫のこと~限界修羅場中の短文日記四日目


庭先に猫が来ているらしく、心が踊る。

野良猫も野良犬も見かけなくなって随分経つ。
それは地域の保護活動をしている方々のおかげだと思うので、喜ばしいことではあるのだが、
街中で動物と遭遇するとき、どうしようもなく楽しい気持ちになってしまう。

餌付けなどしてはいけないことは分かっているので、会えたところで何も出来ないのだけれど。



母方の祖母の家には、多いときで20匹近い猫がいたそうだ。
わたしが物心ついたときには3匹にまで減っていたのだけれど、
猫が好きで好きで仕方ない子供だったわたしは、祖母の家に行くのが楽しみだった。

木造の古い家は、夏になると窓を開け放しているのが当たり前で、
だから虫の出入りも自由、大嫌いな名前を言ってはいけない黒いアレもたくさん存在した。


古い木には、猫達の匂いが染み付いていて、
獣の油の匂いを嗅ぐと、祖母の家を思い出す。


今はもう立て替えて綺麗な家になっているので、
あの匂いを嗅ぐことはもうない。


けれど、ふとしたときあの匂いが蘇ることがあって、
その度に、亡くなった祖母と祖父と、もういない猫達に思いを馳せるのだ。


我が家には文鳥が一羽と、犬が一匹いる。
愛犬から直接獣臭はしないのに、彼女が歩くと、ふいにあの匂いが鼻をつくことがある。


それは愛犬の放つ匂いではなく、
ヤキモチを妬いた猫達が母の元へ来ているせいなのでは、と思っている。